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【暗号資産レポート夕版】2025年02月27日

【ビットコイン(BTC/JPY)60分足分析《一目均衡表・MACD》】

【ビットコイン(BTC/JPY)60分足分析《一目均衡表・MACD》】

 「欧州への関税賦課」「ETFから過去最大(11.4億ドル)の資金流出」を背景にしたリスク回避姿勢→下落を演じた昨日のBTCだが、さすがに売られ過ぎか…?昨NYタイム終盤を底にして、本稿執筆時には緩やかに下げ幅を削っている。もっとも新たな材料が飛び出したわけではなく、現時点ではあくまで自律反発あるいはポジション調整の一環と見るのが妥当だろう。

 短期サイクル的にポイントとなりそうなのが、右肩下がりで棚引く60分足・一目均衡表の雲だ。この雲まで多少の値幅が存在している中、60分足MACDも0ラインといくばくかの幅が存在している。一方で前者がその雲に到達したとしても、その頃には後者も0ラインに到達する(であろう)位置関係にある。もう一段値を戻してもおかしくないところではあるが、そのまま上値模索に回帰できるかは、前期60分足・一目均衡表の雲を上抜けられるかにかかっていると見るべきだろう。


以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)26日安値12,185,939円を下値支持線、21日以降の下落に対する半値戻し13,564,355円を上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回ると、昨年11月7日安値11,406,106円が次なる下値メドということになる。そしてさらに下回ると、同11月4日安値10,145,952円を窺いにかからないとも限らない点には注意が必要だ。ただし下落往き過ぎ感は見え隠れする中、本稿執筆時は緩やかに下げ幅を削っている。冒頭で記したように自律反発の可能性は高そうに思うが、ウクライナ鎮静化への期待感や米10年債利回りの低下傾向は、材料としてそれほど悪いものではない。下値模索継続に対する懸念は持ちつつも、下げ止まり少なくとも下げ渋り先行の展開は期待したいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、同61.8%戻し13,889,661円/1400万円の大台を経て、次の大台に近いその21日高値14,942,771円へと押し戻される展開が期待されるところだ。そしてさらに上回ると、13日高値15,102,458円を経て、4日高値15,843,300円に向けて動き出さないとも限らない点には、注意が必要といえる。もっともそこに至るにはまだかなりの値幅が存在しているのみならず、日足・一目均衡表の雲という大きな障害も待ち構えている。少なくともそれらを期待するのは、前記抵抗線を明確に上抜いてからでも遅くはなかろう。
《16:50》


【イーサリアム(ETH/JPY)60分足分析《一目均衡表・MACD》】

【イーサリアム(ETH/JPY)60分足分析《一目均衡表・MACD》】

 《概況はBTC欄参照》

 動き方・形状共に、本日もBTCとほぼ同じだ。それでいて本日に関しては、その戻りがやや鈍い。あくまで自律反発もしくはポジション調整の一環と見られる中、これを上値の重さと見るか?それとも出遅れていると見るか?にて、方向性は180°変わってくることになろう。個人的にはやや後者優勢と見るが…。


以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)26日安値333,714円を下値支持線、21日以降の下落に対する半値戻し380,191円を上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回ると、3日安値321,430円が次なる下値メドということになる。そしてさらに下回ると、昨年9月16日安値315,854円を経て、同9月6日安値304,490円を窺いにかからないとも限らない点には注意が必要だ。ただしこれらはいずれもが強力なネックラインとしての位置づけがあり、下回るかは現時点では微妙といわざるを得ない。まだ下げ止まりを確認できたわけではないが、冒頭で記したように自律反発的な下げ渋りも見られている。もう一段の下値模索は警戒しつつも、下値は限定的と見たいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、同61.8%戻し391,159円/40万円の大台を経て、その21日高値426,668円へ押し戻される展開が想定されるところだ。そしてさらに上回ると、1月6日以降の半値戻し455,043円が次の上値メドということになるだけに、同61.8%戻し486,575円/50万円の大台/1月31日高値とほぼ同水準となる1月24日高値534,005円を窺わないとも限らない点にも注意が必要といえる。もっとも現時点で下げ止まりをまだ確認できたわけでないだけに、過度な期待は禁物といわざるを得ない。期待は大きいとは考えるが、もうしばらくことの成り行きを確認する必要があろう。
《17:00》


【ライトコイン(LTC/JPY)60分足分析《一目均衡表・MACD》】

【ライトコイン(LTC/JPY)60分足分析《一目均衡表・MACD》】

 一線を画す動き方を見せているのが、このLTCだ。値の軽さという特性を差し引いても、自律反発もしくはポジション調整の域を出る動きといえよう。

 短期サイクル的にも、期待感が募る形状といえる。特に60分足・一目均衡表では唯一、その雲を上抜けており、その雲が下値を支えている印象は強い。それでいて60分足MACDは0ライン付近で膠着しており、過熱感はほとんど見られていない。一時その雲を下回った日足・一目均衡表にしても、再び雲上へと顔を覗かせている。過熱感という点では最も上値の重さを意識せざるを得ないが、勢いという点では最も期待の持てる形状といえそうだ。後はLTC単独の動意を、どこまで継続させることができるか…?


以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)引き続き、3日以降の上昇に対する61.8%押し15,552円を下値支持線、22日高値19,196円を上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回ると、6日安値14,778円が次なる下値メドということになる。そしてさらに下回ると、3日安値12,225円まで主だった下値メドが見当たらず、窺いにかからないとも限らない点には注意が必要だ。ただし一昨日に前記支持線手前で下げ止まると、冒頭で記したように現在は自律反発の域を超える上昇を見せている。さらに下回ると、1万円の大台を経て、昨年11月4日安値9,720円を窺う展開も想定せざるを得なくなってくるが、そうした懸念はこれらを明確に下回ってからでも遅くはなかろう。
(3)前記抵抗線を上回ると、19日高値20,937円が次なる上値メドとなる。そしてさらに上回ると、1月18日高値21,576円を経て、同17日高値21,828円に向けて動き出さないとも限らない点には注意が必要だ。ただし日足・一目均衡表の雲上に顔を覗かせたとはいえども、ファンダメンタルズ的にはまだ芳しいとはいい難いのが実状でもある。値の軽さという特性もあって期待は大きいが、過度な期待に関しては引き続き控えておくべきかもしれない。
《17:10》


【ビットコインキャッシュ(BCH/JPY)60分足分析《一目均衡表・MACD》】

【ビットコインキャッシュ(BCH/JPY)60分足分析《一目均衡表・MACD》】

 《概要はBTC欄参照》

 そのLTCとBTC・ETHとの間といった位置づけなのが、このBCHだ。このためLTCほど過熱感は台頭しておらず、それでいてBTC・ETHより短期サイクルの期待は大きい。値の軽さという特性を踏まえれば、現時点で最も期待できるのはこのBCHといえるかもしれない。


以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)引き続き、25日安値40,317円を下値支持線、21日高値49,454円を上値抵抗線とする。
(2)前記支持線は昨年9月6日安値をわずかに下回ったに過ぎず、まだ下値メドとして意識されている可能性は高い。それだけに明確に下回ると、同8月5日安値37,728円まで主だった下値メドは見当たらず、ストップロスを絡めながらさらに値を落とす可能性も否めないところだ。ただしすでにいい水準まで下落した印象は強く、冒頭で記したように自律反発の域を脱しつつあるように見える。ファンダメンタルズ的にはまだ芳しいとはいいがたいが、テクニカル的には下値はしっかりと見たいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、1月31日以降の下落に対する半値戻し54,364円が次なる上値メドということになる。そしてさらに上回ると、同61.8%戻し57,528円を経て、大台とほぼ重なる1月17日以降の下落に対する半値戻し59,275円辺りまで押し戻される展開も期待されるところだ。ただしファンダメンタルズ的にはまだ芳しいとはいいがたいだけに、値の軽さという特性を加味してもまだ過度に期待するわけにはいかないだろう。それでも目先に関しては、最も期待の持てる形状と個人的には見るが…。
《17:15》

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