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為替イブニング海外市場2024年12月6日

2024年12月06日
(コラム執筆時間:19時31分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円149.50~151.00
ユーロ円158.50~160.00
ユーロドル1.0500~1.0650
豪ドル円96.00~97.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

本日の11月米雇用統計の事前予想は、非農業部門雇用者数の伸びが22万人増程度と、前回の1.2万人増から大幅に回復する見込みとなっている。ただ前回の数値はハリケーンや大企業のデモなどの影響があり、今回は通常数値に落ち着くとの見方が支配的になっている。当面、市場の関心はFOMCの利下げ観測が強まるかどうかであろうが、現時点では米雇用統計を見極めるまでは調整主導の展開に追いやられやすく、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。また米景況感を探る意味合いでは、12月のミシガン大学消費者信頼感指数速報にも注目が集まっている。一方、市場を取り巻く環境は、仏及び韓国の政局不安、中東情勢、そして中国のデフォルトリスクも無視できない状態であり、基軸通貨であるドル買いニーズは顕在化しつつある。当面、ドルの下落局面では、一旦買い戻しに転じることが一考であろう。

一方、ドル円は米雇用統計次第ではあるが、政府日銀も円安の副作用を注視しており、過度な円安局面は描きづらいだろう。引き続きレンジ幅ドル円149.50~151.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは、仏の政局不安が足かせになっており、拙速的な上値トライは慎重になっている。ただファンダメンタルズ的にはECBの利下げ観測が先行しており、1.06台以上からの高値掴みには要注意であろう。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0500~1.0650を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、149円台半ば前後から押し目買いと共に、151円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは今朝と同様に、1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、輸出企業は150円台半ば前後からナンピン売りを実施しており、現状では151円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は149円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導の展開は否めない。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.06台半ば前後からナンピン売りと共に、1.05前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円149円台半ば前後ではロング、151円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は158円台半ば前後から押し目買いと共に、160円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は96円前後から押し目買いと共に、97円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円148.80151.50
ユーロ円157.40160.50
ユーロドル1.04501.0700
豪ドル円95.4098.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円148.80151.50
ユーロ円157.40160.50
ユーロドル1.04501.0700
豪ドル円95.4098.00
現在のポジション
ユーロ円ショート50,000☆159.00(SL160.00買い)
豪ドル円ロング50,000☆96.30(SL96.00売り)
2024年12月収支経過(02~06日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥50,000
ユーロ円-¥30,000
ユーロドル+¥39,400(+$250)
豪ドル円-¥70,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
ユーロ円売り50,000☆159.00(SL159.70買い)
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000150.80(SL151.30買い)
ドル円買い50,000149.30(SL148.70売り)
ユーロ円売り50,000159.50(SL160.00買い)
ユーロ円買い50,000158.30
ユーロドル売り50,0001.0650(SL1.0700買い)
ユーロドル買い50,0001.0500(SL1.0450売り)
豪ドル円売り100,00097.30
豪ドル円買い50,00096.00(SL95.40売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000151.00(SL151.60買い)
ドル円買い50,000149.50(SL148.90売り)
ユーロ円売り50,000160.00(SL160.50買い)
ユーロ円買い50,000158.50
ユーロドル売り50,0001.0650(SL1.0700買い)
ユーロドル買い50,0001.0500(SL1.0450売り)
豪ドル円売り100,00097.50
豪ドル円買い50,00096.00(SL95.40売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


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