◆ “ハト派寄りではない”と認識されたものの・・・ - 日銀会合

大方の予想通り、日銀は“0.25%利上げ”を実施しました。
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マネパ為替分析 日刊レポート

コラム連載 終了のお知らせ

マネーパートナーズによるコラム連載は、2025年2月28日をもちまして終了させていただくこととなりました。
各連載の最終回は次の日付となります。

実践トレーディング 2月28日夕版
マネパ為替分析 日刊レポート 2月28日
外貨投資 転ばぬ先の智慧 2月17日[終了]
YEN蔵の外国為替見聞録 2月17日[終了]
今週の為替相場、武市はこう見る 2月25日[終了]
為替大観 2月26日
暗号資産レポート 2月28日夕版
ゴールドレポート 2月28日夕版

最新の記事

“方向感定まらず”はまだ続く…!?

2025年01月27日

◆ “ハト派寄りではない”と認識されたものの・・・ - 日銀会合

大方の予想通り、日銀は“0.25%利上げ”を実施しました。
そして展望レポートでは、2024-2026年度のインフレ見通し(除く生鮮) を“上方修正”し、「見通し実現の確度は高まっている」と述べています。
これが“タカ派寄り(少なくともハト派ではない)”と受け止められ、ドル円は発表後に“155円割れ(安値は154.839円)”へと値を落とす場面が見られました。

一方で植田日銀総裁は『利上げが後手に回るリスク(ビハインド・ザ・カーブ)を深刻視していない』と述べており、「利上げを急がない」旨が示唆されています。
こうして「円買い材料出尽くし」との見方が強まる中でもあり、その後は“156.580円”へと巻き戻されていきました。


◆ 米経済指標は“マチマチ”・・・

もっとも先週末の米経済指標は、米製造業PMIが“7ヶ月ぶりの50超え(50.1)”を示し、米中古住宅販売件数は“10ヶ月ぶりの高水準(424万件)”を記録したものの、サービス業PMIは“大きく低下(56.8→52.8)”し、ミシガン大消費者態度指数には“下方修正(73.2→71.1)”加わっています。
この“マチマチ”が「足元の米経済は想定ほど強くはない」との見方につながり、“米10年債利回り低下→ドル売り”として“155円半ば”へと再び押し下げました。
こうして結局は“方向感定まらず”を脱するには至っておらず、そのまま先週の取引を終えているのが実状といえます。


◆ 「米欧金融政策」も“織り込み済”と見られるだけに・・・?

今週は週央29日に「FOMC」、翌30日に「ECB理事会」を控えているだけに、「米欧金融政策の行方」へとテーマが移行すると見られます。
ただ前者の“据え置き”、後者の“0.25%利下げ”がほぼ織り込み済となるだけに、“波乱要因”となる可能性は低いと見ざるを得ない・・・?
そうなると「トランプ大統領発言」に振り回されるといった展開が継続すると見ざるを得ませんが、ただしこちらも“何が飛び出すかわからない”といった類のものが多いだけに・・・?

次なる材料がはっきりするまでは、まだ“方向感定まらず”は続くと見ておくべきかもしれません。
それでも不確実要素の強い「トランプ大統領発言」が相手となると、やはり“揺れ動く(乱高下)”は想定せざるを得ませんが・・・。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

157.307(1/10~1/21の61.8%戻し)
157.005(20日移動平均線、大台)
上値5:156.823(1/10~1/21の50%戻し、日足・一目均衡表基準線)
上値4:156.752(1/23高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:156.580(1/24高値)
上値2:156.421(日足・一目均衡表転換線)
上値1:156.000(大台)
前営業日終値:155.914(-1σ)
下値1:155.710(1/24安値後の50%押し)
下値2:155.504(1/24安値後の61.8%押し)
下値3:155.250(1/24安値後の76.4%押し)
下値4:155.000(大台、ピボット1stサポート)
下値5:154.936(50日移動平均線、-2σ)
154.774(1/21安値、1/24安値)
154.438(12/19安値)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

99.748(週足・一目均衡表先行スパン上限/下限、月足・一目均衡表転換線、ピボットハイブレイクアウト)
99.217(11/27高値、11/20~12/6の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:99.172(1/7高値)
上値4:98.965(日足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
上値3:98.878(+2σ、ピボット1stレジスタンス)
上値2:98.753(1/24高値、20週移動平均線)
上値1:98.692(100日移動平均線)
前営業日終値:98.442
下値1:98.297(+1σ)
下値2:98.117(1/17~1/22の23.6%押し)
下値3:98.000(大台、ピボット1stサポート)
下値4:97.885(1/24安値、日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値5:97.796(1/23安値)
97.695(20日移動平均線、1/17~1/22の38.2%押し)
97.615(日足・一目均衡表基準線)
97.492(ピボット2ndサポート)
97.410(1/22安値、日足・一目均衡表転換線、1/17~1/22の50%押し)
97.347(週足・一目均衡表転換線)
97.115(100週移動平均線、-1σ、1/17~1/22の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

197.544(1/8高値)
197.440(週足・一目均衡表先行スパン上限)
197.000(大台、+1σ)
196.673(12/30~1/17の76.4%戻し)
196.000(大台)
195.809(1/9高値)
195.413(200日移動平均線)
195.268(12/30~1/17の61.8%戻し)
195.000(大台)
194.769(1/10高値、1/24高値)
前営業日終値:194.675(日足・一目均衡表先行スパン上限)
194.399(50週移動平均線)
194.133(日足・一目均衡表基準線)
193.980(100日/50日移動平均線、日足・一目均衡表先行スパン下限、大台)
193.808(20日移動平均線)
193.476(1/17~1/24の23.6%押し、週足・一目均衡表転換線)
193.185(1/13高値、週足・一目均衡表先行スパン下限)
193.010(1/22-23高値、大台)
192.682(1/17~1/24の38.2%押し)
192.069(1/24安値、1/17~1/24の50%押し、大台)
191.700(1/22安値)
191.567(-1σ)
191.398(1/17~1/24の61.8%押し)

《10:55》
《11:40、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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