波乱のゴールデンウィーク(GW)が終わりました。
上値メドと見られた“155円”を突破しても「円買い介入」が入らない中、注目の「日銀会合」では“ほぼゼロ回答”となったのがGW前。
このため“円売り”が加速する格好となり、先週初(29日)には“90年4月以来水準(同160.197円)”へとドル円は駆け上がったのがGW序盤。
しかしそこから「円買い介入」と見られる動きが断続的に入り、GW後半にかけて“153円ライン(1日:安値は153.008円)”“152円割れ(3日:同151.855円)”へと値を落としました。
もちろんこれには「円買い介入」と見られる動きのみならず、「米年内利下げ観測」の復活という“後押し(ドル売り)”が加わったことが主な要因でもあります。
ところが「日米金利格差は当面高止まり」との思惑は根強く、その後は巻き戻しが先行する中、GW明けとなる本日には“154円半ば(本稿執筆時までの高値は154.588円)”へと押し戻されるに至っています。
前記「円買い介入」と見られる動きでは、“160円超”は容認しない姿勢が示されました。
一方で一時は下回ったものの、「旧神田シーリング(152円ライン)」は概ね維持されています。
このためザックリ“152-160円”が目先のレンジということになりますが、その中でもテクニカル的なポイントとなるのは、心理的な節目とも重なる“155.042円(4/29~5/3の38.2%戻し)”…。
ファンダメンタルズの次なるポイントとなるのは、来週15日の「米CPI&小売売上高」とまだ先になります。
突破できれば“156.026円(同50%戻し)/157.010円(同61.8%戻し)”を窺わないとも限らない反面、そうでなければ押し戻される可能性が高い分水嶺…?
目先はテクニカル的なポイントを優先して、神経質な揺れ動きを見極めたいところです。
《11:50》
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