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為替モーニング東京市場2024年11月29日

※最新情報(為替イブニング海外市場2024年11月29日)はお客様限定!『会員専用サイト』にて公開中です。

2024年11月29日
(コラム執筆時間:09時09分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円150.50~152.50
ユーロ円158.50~160.50
ユーロドル1.0480~1.0630
豪ドル円97.50~99.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

米感謝祭の休場を受けて、市場では様子見モードは否めない。そして本日もブラックフライデーで米国市場は半休状態となるだけに、12月相場に向けて調整主導の展開が予想される。さらに今週から始まった円買い及びドル売りも一服しており、市場では再び米債券利回り動向に注視せざるを得ないが、一方でトランプ氏がカナダ・メキシコ及び中国に対し追加関税を掲げたことも市場の波乱要因になっている。それでも就任前の見解に過ぎないだけに、市場はやや過剰反応している嫌いがある。トランプ氏としては、米貿易赤字の改善を目指しているのだろうが、関税引き上げが貿易摩擦を加速させることで、最終的には物価上昇及び雇用情勢悪化を招きかねない。あくまで憶測の域は脱せないが、ドル安志向を強めたいのが本音かもしれない。それでも市場にはウクライナ情勢や中国経済失速などの潜在的なリスク回避志向が根強く、安易にドルを手仕舞う動きとは言い難いのが現状であろう。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。

一方、ドル円は、米債券利回り動向を睨みながら調整主導の展開が予想されるが、日米の政策方針が判明するまでは安易にどちらにも仕掛けづらいのが現状であろう。引き続きレンジ幅ドル円151.00~153.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは、米ドル主導の展開に変わりはないが、フランスの財政難やドイツの経済指標弱含みなどを背景に、拙速的な上値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0480~1.0630を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、150円台半ば前後から押し目買いと共に、152円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05割れから押し目買いと共に、1.06台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円152円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は150円前後を中心に、150円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、米ドル主導の展開ではあるが、ECBの利下げ観測を踏まえた戻り売りが優先されている。現状ではユーロドル1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円150円台半ば割れではロング、152円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は158円台半ば前後から押し目買いと共に、160円半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、豪ドル円は97円台半ば前後から押し目買いと共に、99円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円149.80153.10
ユーロ円158.00161.20
ユーロドル1.04301.06805
豪ドル円96.8099.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円149.80153.10
ユーロ円158.00161.20
ユーロドル1.04301.06805
豪ドル円96.8099.80
現在のポジション
ユーロドルショート50,000☆1.0580(SL1.0630買い)
豪ドル円ロング50,000☆98.50(SL97.50売り)
2024年11月収支経過 (11/01~29日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥135,000+¥65,000
ユーロ円-¥135,000
ユーロドル-¥135,700(-$850)
豪ドル円+¥60,000
前日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000☆△151.80(150.50ロングカバー)+¥65,000
ドル円買い50,000150.00(SL149.50売り)
ユーロ円売り50,000160.50(SL161.20買い)
ユーロ円買い50,000158.50(SL158.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0630(SL1.0680買い)
ユーロドル買い50,0001.0510
豪ドル円売り50,00099.00
豪ドル円買い50,00097.30(SL96.80売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000152.50(SL153.10買い)
ドル円買い50,000150.50(SL149.80売り)
ユーロ円売り50,000160.50(SL161.10買い)
ユーロ円買い50,000158.50(SL158.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0630(SL1.0680買い)
ユーロドル買い50,0001.0520
豪ドル円売り50,00098.80
豪ドル円買い50,00097.50(SL96.90売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


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