鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 148.80~150.30 |
ユーロ円 | 155.00~156.50 |
ユーロドル | 1.0350~1.0500 |
豪ドル円 | 92.50~94.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国はメキシコとカナダからの輸入品に対する25%関税措置について、発動を1か月間延期していたが、中国の追加関税10%と同様、来月4日に発動する旨を明らかにした。そして相互関税については、4月2日に導入する考えを示している。さらに中国も米国への報復関税を10日から適用する旨を発表するなど、市場全般は混迷度を深めていると言わざるを得ない。そんな中、米国株式市場ではハイテク株であるナスダックが530安と急落するなど、市場は警戒感を強めている。いずれにしても米国の関税引き上げがさらなる物価上昇をもたらす可能性もあり、世界経済にとっても好ましい状況ではないだけに、相対的にリスク回避のドル買いと円買いが同居している。各方面にわたって不確実性要因が山積しているだけに、安易にポジションが取りづらい側面があり、引き続き相場が大きく動意づくまでは静観するのが正解であろう。
一方、ドル円はリスク回避のドル買いが優勢ではあるが、米新規失業保険申請件数は最高水準まで上昇しており、改めて企業や連邦政府機関における人員削減の影響が見られている。そして日米金利差が着実に縮小しており、過度な円安局面は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円148.80~150.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、EUに対する関税引き上げ問題が嫌気される中、ユーロドルは1.05前後から失速し、1.04割れまで急低下するなど、改めて1.05台における上値の重さが意識されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0350~1.0500を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、149円割れから押し目買いと共に、150円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.03台半ば前後から押し目買いと共に、1.05前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は円買い優勢と判断しており、現状ではドル円150円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は149円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、EUへの関税問題を巡って戻り売りが優先されている。引き続き直近のレンジ幅を重視し、ユーロドル1.05前後からナンピン売りと共に、1.03台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円149円割れではロング、150円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は155円前後から押し目買いと共に、156円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円台半ば前後から押し目買いと共に、94円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.30 | 150.80 |
ユーロ円 | 155.80 | 158.30 |
ユーロドル | 1.0300 | 1.0550 |
豪ドル円 | 92.00 | 94.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.30 | 150.80 |
ユーロ円 | 155.80 | 158.30 |
ユーロドル | 1.0300 | 1.0550 |
豪ドル円 | 92.00 | 94.50 |
現在のポジションン
ドル円ショート | 50,000 | ☆149.80(SL150.30買い) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆93.50(SL92.50売り) |
2025年2月収支経過(03~28日)+¥384,500
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | |
ユーロ円 | +¥170,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | +¥54,500(+$350) | +$350 |
豪ドル円 | +¥150,000 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆149.80(SL150.30買い) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆157.00(SL157.50買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ★△94.50(93.80ロングカバー)+¥35,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 150.30(SL150.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 149.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | 157.80(SL158.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△156.50(157.00ショートカバー)+¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0550(SL1.0630買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆△1.0430(1.0500ショートカバー)+$350 |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.00(SL95.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆93.50(SL93.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 150.30(SL150.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 149.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 156.50(SL157.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 155.00(SL154.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0500(SL1.0550買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0350(SL1.0300売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.00 |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.50(SL92.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。