鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 150.00~152.50 |
ユーロ円 | 156.00~158.00 |
ユーロドル | 1.0300~1.0450 |
豪ドル円 | 94.00~96.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場では本日の日米首脳会談や米雇用統計に注目が集まる中、前日の加藤財務相や田村日銀委員の発言によって日銀追加利上げ観測が広まっている。さらに田村日銀委員は、25年度後半には政策金利は中立金利まで上昇している必要性に言及しており、中立金利は最低でも1%との見解も示したことが、円買いを誘発している。日米首脳会談を目前に控える中、米貿易赤字が最大限まで膨れているだけに、トランプ大統領から円高圧力が強まる可能性も高いことから、市場では一旦ポジション調整売りに追いやられている。ただ日米金利差が即座に縮小する気配はなく、ヘッジファンドなどの投機筋としてもドルショートを持続的に維持する難しさもあるだけに、もう一段のドル安・円高局面では買い戻しに転じることが一考であろう。いずれにしても円を中心に波乱含みの展開が予想されるだけに、ドル円150円前後を視野に、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
一方、ドル円は日米首脳会談の内容次第では150円突破も考慮しなければならないが、関税問題が先送りされても米金利の優位性と円安副作用の狭間にあるだけに、一過性のドル売りに終わる可能性も高い。引き続きレンジ幅ドル円150.00~152.50円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ECBの利下げ観測を踏まえて、依然としてユーロは戻り売りが優勢ではあるが、既に織り込み済みであり、市場の反応も限定的になっている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0300~1.0450を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、150円前後から押し目買いと共に、152円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.03前後から押し目買いと共に、1.04台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は円高基調にやや困惑しているが、昨日と同様、現状ではドル円153円前後を中心に、152円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は151円台半ば前後から押し目買いを実施しているが、現状では150円前後に集約されている模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑もあり、微調整に終始している。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.04台半ば前後からナンピン売り共に、1.03前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円150円前後ではロング、152円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は156円前後から押し目買いと共に、158円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円前後から押し目買いと共に、96円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 149.50 | 153.00 |
ユーロ円 | 155.50 | 158.50 |
ユーロドル | 1.0250 | 1.0500 |
豪ドル円 | 93.50 | 96.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 149.50 | 153.00 |
ユーロ円 | 155.50 | 158.50 |
ユーロドル | 1.0250 | 1.0500 |
豪ドル円 | 93.50 | 96.50 |
現在のポジションン
No position |
前日のSL実行ポジションン
ドル円ロング | 50,000 | ☆▼152.30(SL151.80売り)-¥25,000 |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆▼159.30(SL157.80売り)-¥75,000 |
2025年2月収支経過(03~07日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥35,000 | -¥50,000 |
ユーロ円 | +¥65,000 | -¥85,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥35,000 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円買い | 50,000 | ★△95.30(96.00ショートカバー)+¥35,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 153.30 |
ドル円買い | 50,000 | ☆▼151.80(SL151.30売り)-¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 159.30 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆▼157.50(SL157.30売り)-¥10,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0450(SL1.0500買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0280(SL1.0230売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.50(SL97.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.80(SL94.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 152.50(SL153.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 150.00(SL149.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 158.00(SL158.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 156.00(SL155.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0450(SL1.0500買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0300(SL1.0250売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.00(SL96.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.00(SL93.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。