鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 152.50~154.30 |
ユーロ円 | 158.00~159.80 |
ユーロドル | 1.0280~1.0450 |
豪ドル円 | 95.50~97.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げを急がない考えを示したこともあり、ドルを買い戻す機運が高まっているが、市場の最大関心事である米国関税政策を巡る不確定要素を踏まえながら、相場全般は調整色を強めている。ただ日米金利差がこれ以上拡大する可能性が低いだけに、ドルを積極的に買い上がる局面は考えづらく、ドルのさらなる上昇局面では一旦清算入りと見なした方が無難であろう。いずれにしてもトランプ大統領の相次ぐ不可解な強硬姿勢により、市場は警戒感を強めざるを得ないが、米国議会でもやり過ぎとの批判が増幅しており、概ね妥協点を如何に見出すかであろう。ただあまりにも売買材料が多岐に亘っており、テクニカル分析も機能不全状態にあるなど、安易に焦点が絞り切れないの情勢にある。引き続きファンダメンタルズを重視すると共に、過剰反応することなく、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
一方、ドル円は日銀の追加利上げ観測の高まりが円買いを誘発していたが、米債券利回りの上昇を受けてほぼ相殺関係にある。ドルロングの積み上がりを背景にしたもう一段のドル上昇局面では、戻り売りに転じることが一考であろう。引き続きレンジ幅ドル円152.50~154.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはECB追加利下げ観測を背景に拙速的な上値トライは慎重になっているが、相対的には米欧の報復関税を見極めたいとの思惑もあり、ポジション調整主導の展開を強いられている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0280~1.0450を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、152円台半ば割れから押し目買いと共に、154円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.03割れから押し目買いと共に、1.04台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円153円台半ば前後から売りを随時実施しているが、現状では154円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、152円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.04台半ば前後からナンピン売り共に、1.03割れから少なめの押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円152円台半ば割れではロング、154円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は158円前後から押し目買いと共に、160円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は95円台半ば前後から押し目買いと共に、97円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.80 | 154.80 |
ユーロ円 | 157.80 | 160.30 |
ユーロドル | 1.0230 | 1.0500 |
豪ドル円 | 95.00 | 98.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.80 | 154.80 |
ユーロ円 | 157.80 | 160.30 |
ユーロドル | 1.0230 | 1.0500 |
豪ドル円 | 95.00 | 98.80 |
現在のポジションン
ドル円ショート | 50,000 | ☆153.50(SL154.30買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆96.80(SL97.50買い) |
2025年2月収支経過(03~12日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥35,000 | |
ユーロ円 | +¥180,000 | +¥115,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥85,000 | +¥50,000 |
前日の売買 東京市場(2/10)
ユーロ円売り | 50,000 | ★△157.00(156.00ロングカバー)+¥50,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★△95.50(94.50ロングカバー)+¥50,000 |
前日の売買 海外市場(2/10)
ユーロ円買い | 50,000 | ☆156.50(SL156.00売り) |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆153.50(SL154.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 151.80(SL151.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ★△158.30(156.50ロングカバー)+¥90,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆▼159.00(SL159.50買い)-¥25,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 157.30(SL156.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0430(SL1.0480買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0280(SL1.0230売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆96.80(SL97.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.30(SL94.80売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 154.30(SL154.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 152.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 159.80(SL160.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 158.00(SL157.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0450(SL1.0500買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0280(SL1.0230売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 97.30(SL98.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.80 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。