鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 151.50~153.50 |
ユーロ円 | 157.50~159.50 |
ユーロドル | 1.0330~1.0480 |
豪ドル円 | 95.00~96.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
トランプ関税への懸念が広がる中、昨日発表のISM非製造業景気指数は予想を下回り、米10年債券利回りは4.5%割れまで低下している。そして米商務省が公表した貿易統計によると、2024年の貿易赤字は1兆2117億ドルと過去最大を記録している。米国は対中国を中心に関税を引き上げてきたものの、効果自体は限定的との見方が支配的になっている。トランプ大統領が唱える貿易赤字改善にはドル安志向がさらに強まる可能性もあり、市場心理としても一旦ドルを手仕舞う動きに追いやられている。またトランプ大統領が急遽ガザ所有と発言し、中東や欧州勢が一斉に反発しているだけに、トランプ暴走劇への不安はさらに強まっており、市場全般には不透明感が広がっている。現時点の世界経済状況から判断すれば、米経済の優位性もあって一過性のドル売りとの見方となるが、反面、ドル売りに拍車が掛かりやすい相場環境でもあるだけに、当面一喜一憂せずに、相場の流れを遵守しながら、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
一方、ドル円は明日の日米首脳会談や米雇用統計を控えており、積極的な売買は手控えられている。ただ米債券利回り低下や本邦の債券利回り上昇にあり、戻り売りが優勢になっている。そして円安の副作用が物価及び賃金などの弊害になっているだけに、もう一段の円高期待も広がりつつある。引き続きレンジ幅ドル円151.50~153.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは再び1.04前後で試行錯誤が続いているが、依然としてECB利下げ観測は根強く、拙速的な上値トライは慎重になっている。ただ米債券利回り低下もあって、相対的には調整主導の展開と見なした方が無難であろう。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0330~1.0480を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円台半ば前後から押し目買いと共に、153円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.03台半ば割れから押し目買いと共に、1.04台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に戻りの鈍さを意識しており、現状ではドル円153円台半ば前後から154円前後まで売りが断続的に散見されている模様。一方、輸入企業は153円割れから買いを随時実施しているが、現状では152円割れを視野に、151円台半ば前後に集約されている模様。
●海外勢によれば、欧米の政策金利動向を睨みながら調整色を強めているが、拙速的な売買は手控えられている。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.04台半ば前後からナンピン売り共に、1.03台半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円151円台半ば前後ではロング、153円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は158円割れから押し目買いと共に、159円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は95円前後から押し目買いと共に、96円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.00 | 154.00 |
ユーロ円 | 157.30 | 160.00 |
ユーロドル | 1.0280 | 1.0530 |
豪ドル円 | 95.00 | 97.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.00 | 154.00 |
ユーロ円 | 157.30 | 160.00 |
ユーロドル | 1.0280 | 1.0530 |
豪ドル円 | 95.00 | 97.30 |
現在のポジションン
ドル円ロング | 50,000 | ☆152.30(SL151.50売り) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆159.30(SL157.80売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆96.00(SL96.80買い) |
前日のSL実行ポジションン
ドル円ロング | 50,000 | ☆▼153.30(SL152.30売り)-¥50,000 |
2025年2月収支経過(03~06日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥15,000 | -¥50,000 |
ユーロ円 | +¥150,000 | |
ユーロドル | ||
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆153.30(SL152.80売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆159.30(SL158.80売り) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 154.00 |
ドル円買い | 50,000 | ☆152.30(SL151.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 160.00 |
ユーロ円買い | 50,000 | 158.30(SL157.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0480(SL1.0530買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0330(SL1.0280売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.80(SL97.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.50 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 153.30 |
ドル円買い | 50,000 | 151.50(SL151.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 159.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 157.80(SL157.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0470(SL1.0530買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0330(SL1.0280売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.80(SL97.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.30 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。