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為替モーニング東京市場2025年2月17日

2025年02月17日
(コラム執筆時間:08時30分)

2月17日の「為替イブニング 海外市場」は、米国市場休場のため休刊とさせていただきます。

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円151.50~153.50
ユーロ円159.00~161.00
ユーロドル1.0350~1.0550
豪ドル円95.80~97.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

トランプ大統領は貿易相手国に対する関税について、4月2日までに適用される国と対象が明らかになるとの見通しだが、現時点では対米貿易赤字を生み出している国々が対象になる可能性が高い。ただ相対的にはカナダ、メキシコ、中国、そして欧州連合(EU)が標的にあげられるものの、トランプ大統領は貿易不均衡を理由に過度なドル高を警戒しており、またFRBへの利下げ圧力も増す可能性も高く、積極的にドルを買い戻す動きは後退している。その恩恵を受けて米国株式市場ではナスダック及びS&P500は史上最高値圏まで上昇しているが、反面、1月米小売売上高が下振れすると共に、米債利回り低下を促していることで、一部では米景気のピークアウトも予想されている。いずれにしても市場はトランプ大統領の相次ぐ署名に翻弄されているが、関税問題を含めて理不尽な要求案件にすんなり反応するかは懐疑的であるだけに、当面、同大統領の発言に一喜一憂することなく、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。

一方、ドル円は日米政策金利の先行き不透明感もあり、ドル円は152円台半ば前後で試行錯誤が続いている。ただ市場の関心はトランプ大統領の言動や目先の米国相互関税に集まっており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円151.50~153.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料のない中、トランプ大統領がロシアとウクライナの停戦に向けて動き出している。現時点では非現実的であるが、ただユーロショートの積み上がりが嫌気されており、節目の1.05台を回復して引けている。それでもさらなる上昇余地も少なく、過度なユーロ高期待は自重局面にある。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0350~1.0550を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円台半ば前後から押し目買いと共に、153円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.03台半ば前後から押し目買いと共に、1.05台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は先週と同様に、ドル円153円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、151円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ストップロスを巻き込んで底堅い展開ではあるが、現状ではユーロドル1.05台半ば前後からナンピン売りと共に、1.03台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円151円台半ば前後ではロング、153円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は159円前後から押し目買いと共に、161円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は96円割れから押し目買いと共に、97円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円151.00154.00
ユーロ円158.50161.50
ユーロドル1.03001.0600
豪ドル円95.3098.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円151.00154.00
ユーロ円158.50161.50
ユーロドル1.03001.0600
豪ドル円95.3098.00
現在のポジションン
ユーロドルショート50,000☆1.0500(SL1.0550買い)
2025年2月収支経過(03~17日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥35,000
ユーロ円+¥205,000
ユーロドル
豪ドル円+¥140,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000153.50(SL154.00買い)
ドル円買い50,000151.50(SL151.00売り)
ユーロ円売り50,000161.00(SL161.50買い)
ユーロ円買い50,000159.00(SL158.50売り)
ユーロドル売り50,000☆1.0500(SL1.0550買い)
ユーロドル買い50,0001.0350(SL1.0300売り)
豪ドル円売り50,00097.50(SL98.00買い)
豪ドル円買い50,00095.80(SL95.30売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000153.50(SL154.00買い)
ドル円買い50,000151.50(SL151.00売り)
ユーロ円売り50,000161.00(SL161.50買い)
ユーロ円買い50,000159.00(SL158.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0550(SL1.0600買い)
ユーロドル買い50,0001.0430
豪ドル円売り50,00097.50(SL98.00買い)
豪ドル円買い50,00095.80(SL95.30売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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