鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 151.80~153.50 |
ユーロ円 | 157.30~158.80 |
ユーロドル | 1.0280~1.0430 |
豪ドル円 | 95.30~96.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
パウエルFRB議長は上院銀行委員会において、政策スタンスは景気抑制の度合いが以前より低下してはいるが、労働市場を含めて米経済は強さを維持しており、政策スタンスの調整を急ぐ必要はない旨を述べている。このため米債券利回りが再び上昇過程にあり、ドルを買い戻す動きが優勢となっている。一方、トランプ米大統領は国内産業を守るために鉄鋼・アルミニウム輸入に25%関税を同盟国にも課す旨が伝えられており、貿易戦争がさらに激化するとの見解も少なくない。反面、トランプ政権の脅し外交がどこまで通用するかも問われており、相対的に米国ファーストによる強いドル高志向と貿易赤字削減策による弱いドル安志向が交錯している。総じて相場の難易度を深めていると言わざるを得ないだけに、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は米債券利回り上昇を受けてやや円売りが加速しているが、日米金利差がさらに拡大する可能性は低く、もう一段のドル上昇局面では一旦清算入りと見なした方が一考であり、引き続きレンジ幅ドル円151.80~153.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはECBの追加利下げ観測を背景に戻り売りが優先されているが、反面、トランプ陣営の様々な不可解問題が派生しており、相対的にリスク回避姿勢も散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0280~1.0430を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、152円割れから押し目買いと共に、153円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.03割れから押し目買いと共に、1.04台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円153円台を視野に、現状では153円台半ば前後に集約されている模様。一方、輸入企業は151円台半ば前後を中心に、152円割れから少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、トランプ大統領の関税問題に注視しているが、相対的な不透明感もあって調整主導の展開を余儀なくされている。現状ではユーロドル1.04台以上からナンピン売り共に、1.03割れから少なめの押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円152円割れではロング、153円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は157円台半ば前後から押し目買いと共に、159円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は95円台半ば割れから押し目買いと共に、96円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.30 | 154.00 |
ユーロ円 | 156.80 | 159.30 |
ユーロドル | 1.0230 | 1.0480 |
豪ドル円 | 94.80 | 97.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.30 | 154.00 |
ユーロ円 | 156.80 | 159.30 |
ユーロドル | 1.0230 | 1.0480 |
豪ドル円 | 94.80 | 97.30 |
現在のポジションン
No position |
2025年2月収支経過(03~12日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥35,000 | |
ユーロ円 | +¥205,000 | +¥140,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥85,000 | +¥50,000 |
前日の売買 東京市場(2/10)
ユーロ円売り | 50,000 | ★△157.00(156.00ロングカバー)+¥50,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★△95.50(94.50ロングカバー)+¥50,000 |
前日の売買&予定 海外市場(2/10)
ドル円売り | 50,000 | 153.00(SL153.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 151.50(SL151.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 158.00(SL158.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆156.50(SL156.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0400(SL1.0450買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0250(SL1.0200売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.30(SL96.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.80(SL94.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 153.50(SL154.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 151.80(SL151.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△158.30(156.50ロングカバー)+¥90,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 159.00(SL159.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 157.30(SL156.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0430(SL1.0480買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0280(SL1.0230売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.80(SL97.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.30(SL94.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。