◆ “揺れ動き”も“方向感定まらず”は健在

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マネパ為替分析 日刊レポート

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それでも“上値の重さ”は引きずる…!?

2025年02月28日

◆ “揺れ動き”も“方向感定まらず”は健在

“1か月間延期”としていた「カナダ・メキシコへの25%関税」について、トランプ大統領は突如として“3/4実施”と表明しました。
また中国に対しては“10%上乗せ”と述べるなど、再び「トランプ関税」に振り回される展開となっています。
これが「米インフレ懸念」「世界経済に悪影響」との見方につながり、センチメントは“リスク回避”に揺り戻されています。
こうして“短期的な往き過ぎ”を修正する動きにて“150.156円”へと反発していたドル円は、再び“149円台”に押し下げられているのが実状となります。


◆ あくまで“結果次第”となるが…? - 米PCEコア・デフレータ

このため「トランプ関税」に関する続報が、本日のメインテーマになると見られます。
そしてこれは「米利下げ観測」を後退させ得る要因ともなるだけに、“金利選好→ドル買い”となる可能性を秘めているともいえます。
そうなると“ドル買い(戻し)”がもう一段進行する可能性は否めない…?

ただ本日はFRBが注目する「PCEコア・デフレータ」が予定されていますが、事前予想は“伸び鈍化(前年比+2.6%)”が見込まれています。
そうなると“ドル買い一辺倒”になりづらい地合いといわざるを得ず、それでいて“先行き不透明感”ばかりが前面に押し出されるマーケット環境でもあります。

もちろん「米追加利下げなくとも米経済は健全」との思惑が再燃すれば、こうした見方は払拭される可能背はゼロではありません。
それでも直近の芳しくない米経済指標を見る限りは…?
いずれにしても“結果次第”ということになりますが、本日に関しては“上値の重さ”を引きずると見ておく必要がありそうに思います。


※諸般の事情に伴い、本稿の更新は今回が最後となります。20年以上と長きに亘るご愛顧、誠にありがとうございました。皆さまの益々のご繁栄をお祈りしつつ、またどこかでお目にかかる日を楽しみにしたいと思います。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

151.098(週足・一目均衡表先行スパン下限)
150.944(2/12~2/25の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値5:150.731(2/21高値、月足・一目均衡表転換線)
上値4:150.433(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:150.304(2/25高値、20月移動平均線)
上値2:150.156(2/27高値)
上値1:150.000(大台)
前営業日終値:149.797
下値1:149.693(-1σ)
下値2:149.227(週足・一目均衡表基準線)
下値3:149.000(大台、ピボット1stサポート)
下値4:148.739(2/27安値)
下値5:148.629(2/26安値)
148.557(2/25安値、100週移動平均線)
148.401(24/10/11安値)
148.328(24/10/10安値)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

95.308(2/25高値、2/12~2/27の50%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
95.000(大台)
94.939(ピボット2ndレジスタンス)
94.845(2/12~2/27の38.2%戻し)
94.743(2/26高値、日足・一目均衡表転換線)
94.511(2/27高値)
94.397(-1σ)
上値5:94.259(2/12~2/27の23.6%戻し)
上値4:94.168(ピボット1stレジスタンス)
上値3:94.000(大台)
上値2:93.834(2/27高値後の61.8%戻し)
上値1:93.625(2/27高値後の50%戻し)
前営業日終値:93.396
下値1:93.275(-2σ、2/27安値)
下値2:93.000(大台、ピボット1stサポート)
下値3:92.631(200週移動平均線)
下値4:92.539(ピボット2ndサポート)
下値5:92.000(大台)
91.898(50月移動平均線)
91.768(ピボットローブレイクアウト)
91.000(大台)
90.125(24/8/5安値、月足・一目均衡表先行スパン上限)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

192.637(50日移動平均線)
192.507(2/14高値)
192.133(2/19高値)
191.946(2/18高値、+1σ、大台)
191.890(2/13~2/21の76.4%戻し)
191.763(週足・一目均衡表基準線)
191.000(大台)
190.811(日足・一目均衡表基準線)
190.487(20月移動平均線)
190.289(20日移動平均線)
190.112(2/27高値)
190.000(大台)
189.536(2/27高値後の76.4%戻し)
189.180(2/27高値後の61.8%戻し)
189.004(大台)
188.892(2/27高値後の50%戻し)
前営業日終値:188.740
188.568(2/27安値)
188.400(2/26安値、-1σ)
188.149(2/21安値、2/25安値)
187.950(100週移動平均線、大台)
187.247(2/11安値)
187.000(大台)
186.862(2/10安値)
186.725(-2σ)
186.000(大台)
185.823(24/9/18安値)
185.309(24/9/17安値)
185.000(大台)
184.000(大台)

《10:55》
《11:30、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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